2012年 01月 20日
「こづゆ」 |
ヘルシーで体も温まる、「こづゆ」を作りました。
「こづゆ」は会津の郷土料理で、もとは武家の料理です。
江戸時代後期に一般に広まったそうですが、
福島県に嫁いでもうちの夫は会津出身ではないので、
実はこの料理を知ったのは10年くらい前のことです。
息子が小学校の旅行で会津のお土産に、
レトルトパックされたものを買ってきてくれて初めて知ったのです。
「こづゆ」はハレの日に作られていたお料理らしく、
中には乾し貝柱や椎茸、きくらげなどの乾物、
糸こんにゃくに里芋、人参、わらび、
それに会津名産の豆麩が沢山入った汁煮物で、
お酒の肴としても喜ばれていたそうです。
味付けは乾物の戻し汁の入った出汁に、塩とお醤油。
シンプルですが山間の土地ならではの工夫がなされていて、
腐りやすいものは避け、でも動物性のたんぱく質も入り、
改めて昔の人の知恵に感心させられます。
会津地方の旅館では結構供されているみたいです。
まだ今年の大河ドラマ「平清盛」が始まったばかりですが、
来年の大河の主役は、「新島八重」さんで、
会津に生まれ、激動の幕末をくぐり抜けて、
妻として新島譲さんを支えたこの女性もきっと、
「こづゆ」を食べていたのかしらと思うと、
食の文化の大切さ、日本人の歩んできた道に、
思いを馳せたくなったりします。
娘も好きなこの「こづゆ」、将来彼女も作り続けて欲しいな。
今日は首都圏でも雪模様だそうですね、
息子の部屋のベランダからも雪景色が。
お隣の公園の池は、冬は水抜きをします。
そう、ほんとに我が家は「池のほとり」なんです。
春になると池沿いの道には桜が満開で、
その借景で家にいながらにして、お花見の宴を開けます。
春まであと少し、そう思って暮らす日々が続いています。
by chaforna
| 2012-01-20 08:17
| 料理